株式会社マルホ


木材用語集




木裏(きうら)と木表(きおもて)
「木表」とは樹皮に近い側をいい、「木裏」とは樹心に近い側の面をいう。木を製品として扱う場合、木表と木裏の区別は重要である。収縮率が木表側の方が大きいため、乾燥に伴い板は木表側に凹状に反る性質がある。また、触感においては木表面は滑らかなのに対し、木裏面はざらざらした感じになる。木材を板材として使用する際はこの性質をうまく利用して使用することが好ましい。































機械等級区分(きかいとうきゅうくぶん)


機械等級区分とは構造用の木材の強度を「製材のJAS規格」に基づき機械的に等級区分を行うことである。対象となる構造用木材を曲げ試験機や打撃試験機等によって非破壊的にヤング係数を測定し木材強度の等級区分を行う。ヤング係数と木材の強さとの間には統計的に高い相関関係があり木材を強さ別に仕分けることができることが特徴である。


機械等級区分構造用製材の等級表示の例

 表示等級 曲げヤング係数(Gpa又は103N/?) 
 E50 3.9以上    5.9未満
 E70 5.9以上    7.8未満
 E90 7.8以上    9.8未満
 E110 9.8以上   11.8未満
 E130 11.8以上  13.7未満
 E150     13.7以上
機械等級区分法は生産現場での自動化が行いやすいため普及してきているが、この方法は万能ではないことを木材および木造住宅を扱う業者は認識しておく必要がある。
この方法で出る数値は「対象となる材1本においての平均的なヤング係数値」が測定されることとなり局部的な欠点を感知することができない。このため目視等級区分法と併用して判断することが重要となってくる。
また、木材には「異方性(いほうせい)」の項でも説明しているように細胞の配列と年輪の向きにより「強度の異方性」が存在していることや、乾燥材においては、乾燥方法によって木材細胞を局部的に傷めている場合もあるので木材乾燥に関しての知識を身に付けて判断する必要がある。
無垢の製材品に対し節や腐れなどの欠点部分をカットし繋ぎ合わせた板(ラミナ)を貼り合わせた構造用集成材は理屈で言えば強度的に平均した製品を人工的に作ることが可能であるが、ラミナ1枚1枚の木取りや個体差、乾燥具合、貼り合わせ方も重要であり単に強度数値と価格だけで製品を評価することが好ましいとは思われない。実用段階レベルでは、切削体積や切削箇所、荷重のかかり具合にも差があるため、総合的に製品の品質を評価することが好ましい。
また、より強い強度表示にこだわるばかりに使用箇所によっては必要以上の強度の製品を使用し結果としてコストアップにつながっていることもある。もともと個体差のある木材を有効に活用するという観点から考えると、これに反している場合も多くあると考えられる。

木取り(きどり)
木取りとは、「その原木からどのような製品をどのように取るかの決定と実行」であり、料理に例えて言うならば素材を生かすための調理方法のようなものである。1本の丸い原木をただ単に四角にするだけでなく、本物は製品の使われ方によって製材される方法が違うのである。
節があったり傷があったり曲がっていたり、一本一本性質の違う原木にはさまざまな欠点や癖があるが、その原木からどのような製品をどのように製材して作るかで、寸法が同じでも性質と価値の違う木材製品が出来上がるのである。木材の異方性、収縮率の違い、内部応力の発生方向も考慮して「製材」、「乾燥」、「使用」を行うことが重要である。
価格と利便性ばかりが重視される現代において、製材業界においても、それらばかりが重要視され木取りが軽視される傾向にある。歩留まり重視の木取りを行いコストダウンを追求するだけでなく最終製品がどのように使用されるかをよく理解した上で適切な木取りを行うことが、日本の木材文化継承と製材業界の信頼性を確実なものにしていくことができることも忘れてはならない。




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