木材用語集
㈱マルホ | 製材のJAS(平成19年農林水産省告示) | ||||||||||
製品区分 | GR平角製品規格 | 米松乾燥材 | 目視等級区分構造用製材 | 機械等級区分構造用製材 | |||||||
マイルドドライ平角製品規格 | 甲種構造用Ⅱ | ||||||||||
材面の品質 | 目視等級区分甲種構造用Ⅱの2級に準ずる | 2級 | 目視等級区分乙種構造材の3級を満たすこと | ||||||||
節(材面における欠け、きず及び穴を含み、集中節を除く。) | 節 | 径比が40%以下であること | 径比が40%以下であること | 狭い材面 | 径比が40%以下であること | 径比が70%以下であること | |||||
欠け節 | 径比が25%以下であること | 径比が25%以下であること | 広い材面 | 材縁部 | 径比が25%以下であること | ||||||
抜け節 | 径比が25%以下であること | 径比が25%以下であること | 中央部 | 径比が40%以下であること | |||||||
※芯割り製品の場合の流れ節については問わない | |||||||||||
集中節(材面における欠け、きず及び穴を含む。) | 径比が60%以下であること | 径比が60%以下であること | 狭い材面 | 径比が60%以下であること | 径比が90%以下であること | ||||||
広い材面 | 材縁部 | 径比が40%以下であること | |||||||||
中央部 | 径比が60%以下であること | ||||||||||
丸身 | 木口 | 20%以下であること | 20mm以内、長さ200mmまで | 20%以下であること | 30%以下であること | ||||||
中身 | 材長の1/4以下であること | 20mm以内、長さ600mmまで | |||||||||
割れ | 材面 | 問わない | 割れ幅2mm以下とし、2材面へかからないこと | 問わない | 問わない | ||||||
貫通割れ | 木口 | 長辺の寸法の1.5倍以下であること | 程度の重いものは不可。利用上支障のないこと | 木口 | 木口の長辺の寸法の1.5倍以下であること | 木口の長辺の寸法の2.0倍であること | |||||
材面 | 材長の1/6以下であること | 材面 | 材長の1/6以下であること | 材長の1/3以下であること | |||||||
目まわり | 木口の短辺の寸法の1/2以下であること | 繊維組織剥離のため不可 | 木口の短辺の寸法の1/2以下であること | 利用上支障のないこと | |||||||
腐朽 | 軽微且つ利用上支障がないこと | 1:程度の軽い腐れの面積が腐れの在する材面の面積の10%以下であること | 程度の軽い腐れの面積が腐れの在する材面の面積の30%以下であって、かつ、程度の重い腐れの面積が腐れの在する材面の面積の10%以下であること。ただし、土台用にあっては腐れがないこと。 | ||||||||
2:程度の重い腐れがないこと | |||||||||||
3:土台用にあっては、腐れがないこと | |||||||||||
曲り | 3m | 15mmまでとする | 5mmまでとする | 長さに対し0.5%以下であること。ただし、仕上げ材にあっては、0.2%以下であること | 長さに対し0.5%以下であること(3mで15mm、4mで20mm、5mで25mm、6mで30mm) | ||||||
4m | 20mmまでとする | 8mmまでとする | |||||||||
5m | 25mmまでとする | 8mmまでとする | |||||||||
6m | 30mmまでとする | 10mmまでとする | |||||||||
狂い及びその他の欠点 | 顕著でないこと | 顕著でないこと | 利用上支障のないこと | ||||||||
含水率と | 含水率 | GR材のため問わない | (財)日本住宅・木材技術センターの認定機種である強度試験機とマイクロ波透過型含水率計で1本ずつ測定。 | 仕上げ材:平均15%以下⇒「SD15」と表示 | |||||||
曲げ性能 | 仕上げ材:平均20%以下⇒「SD20」と表示 | ||||||||||
曲げ性能 | 無垢の木材の基準強度は樹種によって国土交通省から告示されている。米松の無等級材の基準強度は以下のように表現されている。 | 無垢の木材の基準強度は樹種によって国土交通省から告示されている。米松の目視等級区分甲種構造材2級の基準強度は以下のように表現されている。 | 曲げ試験により曲げヤング係数を測定し、その数値が、下の表の左欄に掲げる等級の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる数値を満たすものであること。 | ||||||||
平均含水率20%以下⇒「SD20」と表示 | |||||||||||
基準強度(単位N/㎟) | 基準強度(単位N/㎟) | 等級 | 曲げヤング係数 | ||||||||
強度試験機による曲げヤング係数は1本ずつ記録しており木口付近に印字したロット番号から確認が可能。これによると等級E110以上の発生率が約80%、等級E90以上で約98%以上を占めている。 | (Gpa 又は 10³N/㎟) | ||||||||||
Fc(圧縮) = 22.2 | Fc(圧縮) = 18.0 | E50 | 3.9以上 5.9未満 | ||||||||
Ft(引張り) = 17.7 | Ft(引張り) = 13.8 | E70 | 5.9以上 7.8未満 | ||||||||
Fb(曲げ) = 28.2 | Fb(曲げ) = 22.8 | E90 | 7.8以上 9.8未満 | ||||||||
Fs(せん断) =2.4 | Fs(せん断) =2.4 | E110 | 9.8以上 11.8未満 | ||||||||
E130 | 11.8以上 13.7未満 | ||||||||||
※上記のFb(曲げ)からは曲げヤングの区分はE100程度と想定される。 | ※上記のFb(曲げ)からは曲げヤングの区分はE90程度と想定される。 | 13.7以上 | |||||||||
※㈱マルホの製品規格は製品生産時の製品規格です。 | |||||||||||
※「割れ」に関しては通常の乾燥割れは強度的に問題がないと一般的に理解されています。このためJAS規格においても問題にされていません。しかし、これも程度問題であり実用段階レベルでは状況により判別基準が様々です。木材は乾燥し組織が引き締まることで強度を増し、この際に発生する表面割れは軽微であれば問題はありませんが、乾燥割れによる選別基準はメーカーにより様々に設定されています。 | |||||||||||
※㈱マルホの製品規格は「目視等級区分甲種構造用Ⅱの2級」に準じて作成されていますが、これは弊社の製品では最低レベルと認識し生産しています。㈱マルホでは構造材として最適な製品の提供を考慮し原木の選木、製材、乾燥を徹底して行っています。数々の量産工場の中でもお客様から一定の品質の評価を得ていることが、このことを証明しています。 | |||||||||||
※曲げ強度(ヤング率)は集成材でも無垢材でも製品1本の状態での目安の数値であり、使用方法、使用箇所によって変化するものと考えられます。木を知り、見掛け上の強度的な数値ばかりにこだわるのではなく、木材を資源として十分に有効利用することが、この業界の使命だと考えます。 | |||||||||||
※JAS規格において「機械等級区分構造用製材」の材面の品質は目視等級区分乙種構造材の3級を満たすレベルとされています。 |
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