株式会社マルホ


木材用語集



腐朽菌(ふきゅうきん)
「腐朽菌」とは木材の主成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンを分解し化学・物理的性質を変化させる菌のことである。現在の知識では細菌から担子菌まで広範な微生物が木材の生物的劣化に関わりを持つことが知られているが、主役はシイタケなどのような担子菌である。木材細胞の中に糸状の菌糸を侵入させ酵素作用などによって木材成分を分解し養分として自らの体内に取り入れつつ成長していく。ただし、この成長には養分以外に適当な温度と酸素、水分が不可欠でありどれかが欠けると成長はしなくなる。「腐朽菌」には褐色腐朽菌と白色腐朽菌と軟腐朽菌がある。乾燥材は腐らない、カビが生えないと考えられていることが多いが、養分、酸素、水分、適当な温度が揃う条件下で扱われていれば新しい腐朽菌などによる影響が出る可能性はある。



プレカット(ぷれかっと)
「プレカット」とは在来木造住宅において、木材の継手、仕口加工などをCAD・CAMを用いて自動で機械加工を行うことである。この作業を行う工場のことをプレカット工場と呼び全国各地に点在しており最近の在来木造住宅の多くがプレカットを採用している。このような全自動のプレカット機械がない時代にはノミやカンナや手動の機械を使い大工さんの手加工により梁や桁や柱は刻まれていた木材であるが、プレカットの出現によりあっという間に木材は加工され工期の短縮とコストダウンを実現することが可能になった。
一方、昔ながらの大工さんによる「手刻み」は時間とコストはかかるが、腕の良い大工さんであれば木材を1本1本吟味し木のクセを読みながら機械にはできない工夫を凝らした加工をしていくため、これ自体に文化的な価値がある時代になってきている。日本の大工技術は経験に裏付けされた素晴らしいものばかりであり芸術的要素も兼ね備えた文化である。簡素化とコストダウンが重要視される時代ではあるが、今では少なくなった「手刻み」も無垢の木材を扱う業者としては大切にしていきたいと考える。⇒「手刻み」の項も参照



ブルーステイン
「あい、あお」の項を参照


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