株式会社マルホ


木材用語集



内部割れ(ないぶわれ)
「内部割れ」とは人工乾燥時において、乾燥方法および乾燥プログラムによって木材内部に発生する割れのことをいう。天然乾燥のように木材表面から水分が抜けていく乾燥では、材表面から収縮がはじまり木材の表面に乾燥割れが発生する。通常、木材の乾燥では表面に割れが出るのが自然であり普通であるのだが、この場合、木材に馴染みのない方からは「見た目が悪い」と評価されがちである。このため、人工乾燥においては、表面に割れの出ない乾燥方法と低い含水率を求めて乾燥方法が開発されてきた。このうち、ドライングセットと呼ばれる方法を用いて、木材表面の組織を軟化させ表面に割れが発生しにくい状態にした後に硬化させ、木材内部の含水率を下げようとする乾燥を行うと、木材表面は乾いて固まっているのに木材内部は乾燥して収縮しようとする。このとき、内部に割れが発生するのである。特に芯持ちの材では収縮の異方性の関係から発生し易い傾向にある。最近では、内部割れを小さく抑えた人工乾燥方法が普及しているためあまりみかけないが、外観上の「見た目」ばかりを重視する現代が生んだ事象である。乾燥による表面割れは強度に大きく影響しないという試験結果もあり、また、歴史的な建築物が木材表面に割れが発生しても力強く現代に残っていることを見れば、乾燥による表面割れを問題視すること自体が一番の問題なのである。高温乾燥等により内部割れの発生と木質の劣化を発生させてしまった部分が材の仕口になる場合は強度的に疑問があることも付け加えておきたい。ちなみに、原木を伐採した状態で放置しておくと、木口から水分が抜け芯に近い部分から割れが入ってくるがこれは内部割れとは呼ばれない。



夏材(なつざい)
早材(そうざい)の項を参照



生材(なまざい)
乾燥材(かんそうざい)の項を参照



内部応力(ないぶおうりょく)
「内部応力」とは木材内部で起こっている応力のことで「成長応力」と「乾燥応力」に分けられる。
「成長応力」は木が樹木として成長している間に樹木の内部で発生する応力で、風や斜面や重力に耐えて、真っ直ぐに伸びようとする際にそれに耐えようと発生する応力のことを言う。人間でいえばちょうど肩こりなどの症状をイメージしてもらえたらと思う。このため、製材した直後などにこれが解放されると、多少曲りや反りが発生することがあるが、これは成長応力の解放によるものである。
次に「乾燥応力」は木材が乾燥していく工程のなかで発生する応力である。「乾燥応力」は部分的な乾燥度合の違い(水分傾斜)や収縮の異方性、木材の節、アテなどにより木材内部に収縮や引張りを起こそうとする力が乾燥時に発生する。木材にとってバランスの悪い乾燥をおこなうと、木材を加工した際にこの乾燥応力が解放されることがある。
木材には必ず「成長応力」や「乾燥応力」が発生している。このため、「成長応力」に関してはそれをある程度予測できる経験と、「乾燥応力」に関してはそれをできるだけ小さくする乾燥を実行することが重要である。




Copyright (c) 2012 Maruho co.,ltd All Rights Reserved.