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木材用語集



ヤング率(やんぐりつ)
木材の「ヤング率」とは一般的に曲げヤング率のことを表し、木材に曲げの力を加えたときにどれだけたわみにくいかを表す数値のことでありヤング係数とも呼ばれる。同じ寸法であればこの数値が大きいほど、たわみにくい木材ということがいえる。木材は自然の産物であるため正確に言うと「ヤング率」は1本1本違い、さらに樹種によってもバラつきが発生しているのであるがJASの機械等級区分構造用製材の規格ではこのヤング率を6段階に等級区分し、E50、E70、E90、E110、E130、E150という表記をするようにしている。しかしながら木材を材料として有効に活用するには「ヤング率」にのみこだわるのではなく、適材適所な樹種に変えたり材料の寸法を大きくするなどの対応を実行することの方が本当の意味で家にとっても地球にとってもやさしく、コスト的にも有利な家づくりといえるだろう。また、木材のヤング率は実用段階前に打撃試験等により測定されたもののため、実用段階では納まり、欠き込み量、他の部材との取り合い、異方性や木質等を検討しながら断面積を1〜2ランク上げたりする余裕を持たせた寸法判断を行うことが望ましいと思われる。⇒「機械等級区分」「目視等級区分」の項も参照



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