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マイルドドライ (木造住宅用構造用乾燥材)
マイルドドライ(木造住宅用構造用乾燥材)
その乾燥材は木に優しくバランス良く乾燥された乾燥材ですか?
数々の歴史のある木造建築が無垢材を採用し、その全てが経年の自然環境によって無理なく乾燥され粘り強さと強度と寸法安定性を確保している点に注目。
「マイルドドライ」は無垢を愛する潟}ルホが現代の市場のニーズに応えられるよう改良を加えて作ったこだわりの米松乾燥材です。
材、1本1本の含水率(含水率20%以下)、ヤング率を測定しデータとして管理
- 2010年に(財)日本住宅・木材技術センターの認定機種であるマイクロ波含水率計、打撃方式強度測定器(株式会社エーティーエー社製)を導入。
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- 「マイルドドライ平角」にはロット番号と含水率20%以下を表すSD20を印字しています。
材、1本1本の含水率、ヤング率を測定しデータとして管理していますのでお問い合わせがあれば詳細なデータをお知らせすることも可能です。
- ただし、弊社としては含水率やヤング率に対して、果たして実用段階レベルでどこまで評価されるべき数値なのか疑問も抱いています。
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- 含水率はその材自体を絶乾状態(含水率0%)にしないと正確には測れませんので実用段階での測定は不可能であり目安にしかなりません。また、乾燥方法によっては木質を傷めている可能性もあり、この点も重要視されなければならないと考えております。
ヤング率はメーカー生産時の1本の状態での強度数値であり、これに実用段階で仕口やほぞ穴などの加工を加えると、ヤング率だけをあてにするのは好ましくないと考えられ加工状況や木材特融の異方性等も考慮する必要があるのではないかと考えます。
- 実用段階では接合部に力が加わる事が推測され、材の1本の状態でのたわみにくさを表すヤング率ばかりを追求するのではなく、木質や木取り、乾燥のバランス、製品の大きさにも注視することが必要ではないのかと考えます。
作業中、米松乾燥材は堅くて割れやすいと思われていませんか?
- 木口部分の乾かし過ぎに注意して乾燥している「マイルドドライ」は全体が均一に乾いており柔らかく、「もろさ」や「内部割れ」がほとんどありません。
- また、米松に多く含まれる樹脂(松ヤニ)も残しているため「粘り」があるのです。
- 弊社の米松構造用乾燥材「マイルドドライ」は抽出成分と木質を傷めずにバランス良く乾燥しています。
米松に含まれる松ヤニは粘り強さを、含水率のバラつきの少ない乾燥は経年の変形や収縮を最小限に抑えています。
- 木材は木材組織の構成上、乾燥過程で木口から多くの水分が抜けていきます。
このため、含水率ばかりを追求しバランスの悪い乾燥を行うと材料として使用する際、一番力が架かりやすい仕口部分(接合部)が乾き過ぎている可能性が高くなります。
- ヤング率(1本の状態でのたわみにくさ)は高くても、木質(木材細胞)と抽出成分を傷め木材に脆い部分が発生している可能性が非常に高くなるのです。
- 弊社「マイルドドライ」は乾燥工程の中で木口部分の乾かし過ぎを回避する技術を取り入れ長さ、厚み、幅ともにバランスの良い乾燥と木質(セルロース、ヘミセルロース、リグニン、抽出成分)を傷めない乾燥が重要と考えて生産している事が大きなポイントです。
「マイルドドライ」は人工乾燥?天然乾燥?
- 「マイルドドライ」は人工乾燥の良いところと天然(自然)乾燥の良いところを取り入れた、いわば「理想的な乾燥材」です。
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- 心落ち着く木の香りと艶、粘りと強度を維持しつつ含水率20%以下を確保しています。
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- 収縮や変形が比較的小さく乾きやすい寸法(3m、4mの270mm下が基本)は太陽の光と自然の風をいっぱいに浴びせて屋根下で6ヶ月〜1年以上、天然乾燥を行い乾燥させます。
- 季節や天候によって置き場所を何度も何度も変え乾燥度合の悪いものは1年以上でもしっかり乾くまで乾かせます。
- 収縮や変形が大きく乾きにくい寸法(3m、4mの300mm上と5m、6mの全て)は高周波蒸気複合型乾燥機(山本ビニター社製)を使い人工乾燥を行います。
- 高周波蒸気複合型乾燥機では乾きにくい木材内部の水分を高周波で外部に移動させ同時に蒸気により木材外部を乾燥させることで短時間で長さ、厚み、幅において木質を傷めないバランスの良い乾燥を実現しています。
- 人工乾燥でありながらも天然乾燥と同程度の香りと艶、粘りと強度を確保できているのが特徴です。
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- マイルドドライは天然乾燥と人工乾燥を併用することで安定供給を可能としているのです。
- 木質を傷めずバランス良く含水率を20%以下に下げた理想的な乾燥材が「マイルドドライ」です。
※乾燥機メーカーのパンフレットからの抜粋です。乾燥のメカニズムを理解してもらうための参考資料であり弊社でおこなっている実際の温度管理とは差があります。
乾燥材の本来の目的を忘れてはいませんか・・・?
- 乾燥材の本来の目的は「無垢としての木の良さを生かしながら寸法安定性と強度性能をバランス良く確保する」ということだったはず。
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- 巷では天然乾燥材(AD材)は低品質に思われ人工乾燥材(KD材)は高品質に思われる傾向がありAD材よりKD材の方が優れていると認識されることがありますが、これは全くのナンセンスです。
- 「無垢としての木の良さ(木質)を生かしながら寸法安定性と強度性能をバランス良く確保する」ということさえきちんとクリアされていれば天然乾燥材(AD材)であろうと人工乾燥材(KD材)であろうと乾燥材としては立派な製品と成り得るのです。
- そして何よりも歴史的な建造物は全て天然乾燥材で長い間、存在していることを考慮すれば、人工乾燥の目指す執着地点は「如何にして人工的に天然乾燥材に近づけるか」ということになってくると思われます。
- では、なぜ、一般的に天然乾燥(AD材)が低品質に思われ人工乾燥材(KD材)は高品質と評価されるに至ったのでしょう・・・?
- 商品として成り立たせるには天然乾燥は業者としては想像以上の管理体制と場所と資金が必要でした。
- いい加減な業者は十分に乾燥させる前に製品を売り急ぐ事もあったでしょうし、品質も当然不安定なものとなり市場では安価に評価されたのです。
- 一方で、人工乾燥は、安定的に製品生産を行うことができ生産コストをある程度事前に計算することができました。
- 木質を傷めてでも人工乾燥では品質や見た目や供給を安定させることで価格を安定させ、事あるごとに数値化することで、大量生産、安定価格、安定供給が苦手な天然乾燥材より高品質なイメージを作り上げてしまったのです。
- つまりは、家を建てて住まわれる方のことや家自体のこと木のことを第一に考えた生産ではなく、業者側の都合で人工乾燥材や集成材の普及が進んだといっても過言ではありません。
- きちんと管理されきちんと乾燥していれば1番歴史のある天然乾燥こそがコストがかかり高価に評価されるべきと考えますが、市場のニーズに応え商業として成り立たせるためには人工乾燥も当然必要なものであり今の時代に不可欠なものでもあります。
- 木材を構造用乾燥材として生産する業者や利用する業者は含水率やヤング率やコストばかりにこだわるのではなく「無垢としての木の良さ(木質)を生かしながら寸法安定性と強度性能をバランス良く確保する」という乾燥材のあるべき本来の目的を忘れてはいけないと考えております。
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